はじめに
リバース:1999のマーキュリアのイベント召喚「燃ゆるよるの静けさ」が開始されました.
本記事では,バージョン 2.0の新規★6キャラクターであるマーキュリアについて考察していきたいと思います.
性能
本源 | 霊 (Spirit) |
---|---|
共鳴 | 交差する戦慄 |
クリティカル | 洞察III : クリティカルテクニック : 571 クリティカル率 : +19.0% クリティカルダメージ : +28.6% |
多くのステータスを強化することが可能な強力なサポーターです.
特にスペルを主体としたパーティーで強力です.
スキルとアルティメット
スペル1
ランク | 効果 |
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ランク1 | 単体攻撃. 敵に160%のメンタルダメージを与え,最も残りHP割合の低い味方単体が発動者の攻撃力×50%分のHPを回復する. 行動エリアにあるランク2/3スペル1枚につき,追加で30%/50%のメンタルダメージを与える (最大250%まで). |
ランク2 | 単体攻撃. 敵に240%のメンタルダメージを与え,最も残りHP割合の低い味方単体が発動者の攻撃力×50%分のHPを回復する. 行動エリアにあるランク2/3スペル1枚につき,追加で30%/50%のメンタルダメージを与える (最大250%まで). |
ランク3 | 単体攻撃. 敵に400%のメンタルダメージを与え,最も残りHP割合の低い味方単体が発動者の攻撃力×50%分のHPを回復する. 行動エリアにあるランク2/3スペル1枚につき,追加で30%/50%のメンタルダメージを与える (最大250%まで). |
スペル1の「他者の喧騒」です.
与えるメンタルダメージは,ランクアップすることで増加しますが,追加のHP回復効果と追加ダメージに関してはランクによる影響はありません.
ただし,行動エリアにあるスペルによるダメージの追加は,スペル1「他者の喧騒」自身を含めるため,このため,ランク2は事実上は270%ですし,ランク3は450%のスペルダメージとなります.
とは言え,この点を加味した上でもスペル自体の性能だけを見るなら,ランクアップの重要度は高くないと思います.
もちろん,マーキュリア自身がランクによる影響を大きく受けるキャラクターであるため,ランクアップが不要とは言いませんが.
また,追加ダメージの処理としては,スペル1「他者の喧騒」の発動順序は影響せず,行動確定時の行動エリアを参照します.
このため,以下のいずれの場合でも,基礎倍率の240%に追加して90%の追加ダメージを与えます.
- 任意のランク2スペル → 任意のランク2スペル → ランク2のスペル1「他者の喧騒」と行動した場合
- ランク2のスペル1「他者の喧騒」 → 任意のランク2スペル → 任意のランク2スペルと行動した場合
行動を制限した条件ではない点はありがたいですね.
ただし,アルティメット「夜に授けし暁の星」による[ランクアップ]を含めた処理の場合は少し考慮が必要です.
- ランク1のスペル1「他者の喧騒」→アルティメット「夜に授けし暁の星」→ランク1のスペル1「他者の喧騒」
を考えます.
この際,最初のスペル1「他者の喧騒」の倍率は,基礎倍率160%のみであり,追加ダメージはありません.
一方,2回目の[ランクアップ]状態が付与された際に発動するスペル1「他者の喧騒」は,[ランクアップ]の効果が行動エリアの自身のスペルに対しても処理されるため,基礎倍率160%に追加して60%の追加ダメージを与えます.
試してみた限りは,特殊スペルは追加ダメージの判定対象外のようです.
スペル2
ランク | 効果 |
---|---|
ランク1 | 範囲バフ. 2ターンの間,味方全員のクリティカル率が20%アップする. 自身が追加で2ターンの[コスモスエネルギー]を4スタック獲得する. |
ランク2 | 範囲バフ. 2ターンの間,味方全員のクリティカル率が25%アップする. 自身が追加で2ターンの[コスモスエネルギー]を5スタック獲得する. |
ランク3 | 範囲バフ. 2ターンの間,味方全員のクリティカル率が30%アップする. 自身が追加で2ターンの[コスモスエネルギー]を6スタック獲得する. |
[力場]
[力場]効果 : 味方全員の与ダメージがスタック数×2%分アップする (最大25スタック,各スタックの持続時間は独立計算される.解除不可).
スペル2の「集束の的」です.
ランクアップすることで,バフされるクリティカル率の効果量が上昇し,獲得する[コスモスエネルギー]のスタック数が増加します.
[コスモスエネルギー]のスタック数により,ダメージボーナスが上昇するため,本スペルによるランクアップの差分の上昇量としては微量ではありますが,ダメージボーナスの効果量も事実上は上昇します.
アルティメット
ランク | 効果 |
---|---|
– | 範囲攻撃. ランダムで敵全員の[ステータス上昇],[状態強化]を2種類解除した後,400%のメンタルダメージを与え,味方全員に2ターンの[ランクアップ]を付与する. |
[状態強化]
スペルにランクが適用する場合,ランクの計算時,追加でランク+1.(スペルの効果は影響されない)
アルティメットの「夜に授けし暁の星」です.
標準的な範囲アルティメット攻撃の倍率ですが,攻撃前に敵全員の[ステータス上昇],[状態強化]を2種類まで解除できます.
その後,味方全員に[ランクアップ]を付与し,自身の[コスモスエネルギー]の獲得の補助やその他のランクに影響する効果の補助を行えます.
状態としては,マーキュリアのスペル1をランク1で発動した場合,効果自体はランク1のためスペル倍率はランク1のままですが,ヴィラの[真心の歌]の効果やマーキュリア自身の洞察による[コスモスエネルギー]の獲得量は,ランク2として扱われます.
基本的には,敵のバフを解除する効果と[ランクアップ]を付与することが可能である点から,可能な限りそのターンの最初に発動することが望ましいです.
またバフの解除効果に関しては,[強固]などのスタック系のものに関しては確認した限りでは,1つの[状態強化]として扱うようで,解除した場合はすべてのスタックを解除するという無慈悲な処理となっています.
ランダム要素こそありますが,ダメージ軽減系の[状態強化]のスタックをすべて解除してダメージを通せるようになる強力のは強力です.
洞察
洞察レベル | 効果 |
---|---|
洞察I | バトル開始時,2ターンの[コスモスエネルギー]を8スタック獲得する. 味方キャラがランク1/2/3スペルを使用した後,マーキュリアに[コスモスエネルギー]をそれぞれ2/3/4回スタックする (最大25スタックまで). バトル開始時,フィールド上に存在する自然本源の味方1体につき,自身のMP+1 (最大+3まで). |
洞察II | バトル開始時,攻撃力が5%アップする. |
洞察III | ターン開始時,[コスモスエネルギー]が9スタック以上ある場合,1ターンの間,味方全員のクリティカルダメージが30%アップする. 16スタック以上の場合,2ターンの間,味方全員のスペル威力が追加で20%アップする. 毎ターン終了時,当該ターン中に味方キャラがランク3スペルを2枚以上使用した場合,自身のMP+1. |
洞察I
バトル開始時,2ターンの[コスモスエネルギー]を8スタック獲得します.
ターン開始時点で残りターンが2ターンであるため,最初だけではありますが,洞察III による[ステータス上昇]を獲得しやすくなります .
また,自身含めた味方キャラクターが対応したランクのスペルを発動することで,2ターンの[コスモスエネルギー]を獲得します.
洞察III
「毎ターン終了時,当該ターン中に味方キャラがランク3スペルを2枚以上使用した場合,自身のMP+1.」により,MP加速が行えます.
この味方には,自身も含むため,極端な場合としては自身のランク3スペル2枚でもMP加速可能です.
加えて,ターン開始時の[コスモスエネルギー]のスタック数に応じて[ステータス上昇]バフを味方に付与します.
[コスモスエネルギー]の持続ターンの解決が行われた後に,スタック数の判定が行われるため,塑像4以下であれば,1ターン中に[コスモスエネルギー]を必要分スタックする必要があります.
塑造
塑造レベル | 対象 | 効果 |
---|---|---|
1 | 洞察 | 毎ターン終了時,当該ターン中に味方キャラがランク2スペルを2枚以上使用した場合,自身がMPを獲得するようになる. |
2 | 洞察 | ターン開始時の[コスモスエネルギー]が一定以上スタックされていた場合の効果が下記のとおりにアップする. 9スタック以上 : クリティカルダメージが30%アップ → 50%アップする 16スタック以上 : スペル威力が20%アップする → 30%アップする |
3 | 洞察 | [コスモスエネルギー]の効果が下記のとおりに変更される. スタック数上限 : 25スタック → 30スタック 与ダメージアップ効果 : 1スタックにつき2.0% → 2.5% |
4 | アルティメット | アルティメット「夜に授けし暁の星」の効果が下記のとおりにアップする. 与えるメンタルダメージ : 400% → 475% [ランクアップ]の持続ターン数 : 2ターン → 3ターン |
5 | 洞察 | [コスモスエネルギー]の効果が下記のとおりに変更される. 持続ターン数 : 2ターン → 3ターン 与ダメージアップ効果 : 1スタックにつき2.5% → 3.0% |
マーキュリアで最も重要なのは,[コスモスエネルギー]をいかに保持するかだと思います.
つまり,1つはアルティメット「夜に授けし暁の星」発動後に付与される[ランクアップ]をどれだけ継続的に付与できるかになります.
逆に言えば,[コスモスエネルギー]による効果量が上昇しても持続するに影響のない塑像効果は,効果自体が強力であっても活かすことが可能とは言えません.
その点で,魅力的な塑像効果としては,塑像1,塑像4,塑像5だと思います.
いずれも[ランクアップ]の持続あるいは[コスモスエネルギー]の効果持続に寄与します.
塑像1
塑像1では,洞察IIIの「毎ターン終了時,当該ターン中に味方キャラがランク3スペルを2枚以上使用した場合,自身のMP+1.」効果の条件が緩和され,「ランク3を2枚以上使用」から「ランク2を2枚以上使用」に緩和されます.
これにより,アルティメット「夜に授けし暁の星」発動後の[ランクアップ]の付与なしでも,マーキュリアのMP加速効果を受けやすくなり,[ランクアップ]付与下では任意の通常スペルを2枚を発動することでMPを加速できるようになります.
ただし,スペルの移動やアルティメットを同じターンに多く発動するなどした場合は,[ランクアップ]の効果を享受できないため,最低限は通常スペルを発動することを意識する必要がある点には留意が必要です.
本塑像効果による寄与度としては,なんとも言えない部分はありますが,マーキュリアに行動回数を割かなくても良くなることで,メインディーラーに行動を渡すことができるようになります.
アルティメット「夜に授けし暁の星」発動後にも通常スペルを発動する必要はありますが,2ターンの[ランクアップ]によるMP加速を単純に2点だと想定すると強力な塑像効果と言えると思います.
塑像4
塑像4では,アルティメット「夜に授けし暁の星」が強化されます.
ダメージとしては,1.19(=475/400) 倍程度強化されます.
悪くはないですが,メインの塑像効果としては,その後に獲得する[ランクアップ]状態の持続ターンが,3ターンになることと言えます.
これにより,事実上はMP加速を追加で1ターン行えるものに相当する上,[コスモスエネルギー]を獲得する性能も向上します.
アルティメットの発動では[コスモスエネルギー]を獲得できないため,マーキュリアのMPが5点溜まりアルティメットを発動する準備ができたからと言って発動するのが望ましいかはその時々で判断する必要があります.
通常スペルを2回,毎ターン発動する制限こそ課されますが,マーキュリアが行動しなくてもMPを3ターンで3点獲得できるようになり,[コスモスエネルギー]の継続的な獲得しつつ,メインディーラーへ行動回数を譲ることが可能な強力な塑像効果と言えます.
塑像5
最後に最も強力な塑像効果である塑像5を確認します.
[コスモスエネルギー]の1スタックあたりの強化量が,2.5%から3.0%に上昇することで,いくばくかのダメージ強化があります.
仮にダメージボーナスが +20.0% で,[コスモスエネルギー]が20スタックである状況であれば,1.06(=180/170) 倍程度の上昇量になります.
ないよりは強力ですが,20スタックでもその程度ではあります.
このため,重要なのは,[コスモスエネルギー]の持続ターン数が2ターンから3ターンになることにあります.
これにより洞察III によるターン開始時に判定されるクリティカルダメージとスペル威力アップの判定が,1ターン分から2ターン分スタックした[コスモスエネルギー]になります.
1ターンで[コスモスエネルギー]を16スタック獲得するターンを作り出すのは,[ランクアップ]のバフを用いたとしてもランク3相当のスペルをいくつか発動する必要がありました.
このため,もし洞察III の効果を十全に活かそうとした場合は,アルティメットの発動タイミングやスペルの発動タイミングに関心を払う必要があり,できなくはないですが,容易でもないような形でした.
しかし,2ターンで16スタックを満たすという形になれば,手札の切り方は非常に余裕があり,満たしやすくなります.
維持する[コスモスエネルギー]が増えるため,ダメージボーナス向上の恩恵もより受けやすくなり,洞察III の効果もより簡易に発動可能となる非常に強力な塑像効果と言えます.
また,塑像効果としては洞察への適用になっていますが,持続ターン数の上昇は,獲得するすべての[コスモスエネルギー]に対して適用されるため,「集束の的」で獲得する[コスモスエネルギー]に対しても影響します.
キャラクタービルド
未定 (いつか頑張ります…)
運用
塑像4以下
バトル開始時は,洞察I 効果により[コスモスエネルギー]を8スタック獲得します.
そのため,1ターン目に関しては,追加で8スタックほど[コスモスエネルギー]を獲得することで,次のターン開始時にクリティカルダメージ及びスペル威力アップの効果を発動できます.
それ以降のターンに関しては,塑像4以下の場合,[コスモスエネルギー]の持続ターンは2ターンであるため,洞察III のターン開始時の処理解決時には持続ターンが1ターンのものしか残りません.
このため,クリティカルダメージアップであれば9スタック,スペル威力アップであれば16スタックを1ターンで獲得していない場合は,効果を発揮できません.
スペル威力アップはターン開始時に16スタック以上であれば,2ターン付与されるため,2ターン毎に16スタック以上[コスモスエネルギー]をスタックできれば,継続的にスペル威力アップを受けることが可能です.
スペル威力アップが付与されているターンに高ランクのスペルを発動すること自体は,ダメージを与える上でも目的には適うため,その点自体に問題はありません.
ですが,16スタックを獲得するには,4人編成であっても,ランク3相当のスペルを要求されるため,2ターン毎に準備に行動回数をほとんど割かずに行うのは困難と言えます.
塑像5
ある程度適当にやっていても,毎ターン9スタックを満たすことによるクリティカルダメージの向上と2ターン毎に16スタックを満たすことによるスペル威力の向上を受けられると思います.
そのため,塑像4以下と同様に1ターン目だけ,必要に応じて8スタック獲得するかどうかを考えれば良いかなと思います.
評価
マーキュリアは,クリティカル率,クリティカルダメージ,ダメージボーナス,スペル威力と多くのダメージに関連したステータスを向上させます.
この内,ダメージボーナスはマーキュリアの[コスモスエネルギー]のスタック数により向上するため影響ありませんが,その他のステータスは[ステータス上昇]により付与されます.
現時点ではこれらの[ステータス上昇]を付与するキャラクター自体は多くはありませんが,[状態強化]と異なり重複して効果を受けられず,基本的には効果量が大きい効果により上書きされてしまうため,それらを付与するキャラクターとは相性が良くない点には注意が必要です.
加えて,多くのステータスを強化するため,単独であれば,強化の効率としては非常に優れていますが,他のサポーターと同時に編成する場合は,影響するステータスがどこかしらで重なる部分が発生することで影響度が下がる点も考慮する必要があります.
一方,攻撃力や防御力に関連するステータスへの影響するバフはないため,防御力ダウンや貫通率,攻撃力アップの影響は,マーキュリアのサポート範囲と重ならないことから,非常に相性が良いです.
その他,他のステータスによりアルティメットのダメージも向上はさせられますが,[コスモスエネルギー]の獲得方法やスペル威力アップの付与などの観点から,アルティメットをベースにダメージを与えるキャラクターよりも,スペルをベースにダメージを与えるキャラクターの方が相性が良いです.
総評としては,マーキュリアは非常に強力なサポーターです.
塑像効果の影響が運用面に直撃するため,塑像は効果量よりも運用しやすさが重要となると考えますし,その点から基本的には塑像1以降で活躍が見込まれるキャラクターとなっていると思います.
塑像0での運用は,かなり手札の切り方に制限があるため,活躍出来ないことはないとは思いますが,窮屈だと感じることが多いかなと思います.
では最後に,以下のキャラクターを想定したダメージ上昇量を確認して終わりとしましょう.
- クリティカル率 : 35.0%
- クリティカルダメージ : 150.0%
- ダメージボーナス : +20.0%
- スペル威力 : + 0.0%
当然ですが,敵のクリティカル防御力やダメージ軽減は無視するものとします.
コスモスエネルギー | 塑像0 | 塑像2 | 塑像3 | 塑像5 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
0 スタック | 1.0 | 同左 | 同左 | 同左 | 基準値として,1.0 倍とします. |
9 スタック | 1.25 (1.41) | 1.32 (1.52) | 1.36 (1.57) | 1.41 (1.62) | クリティカルダメージアップ効果追加 |
16 スタック | 1.66 (1.86) | 1.89 (2.17) | 1.99 (2.29) | 2.09 (2.40) | スペル威力アップ効果追加 |
25 スタック | 1.85 (2.08) | 2.12 (2.43) | 2.27 (2.61) | 2.43 (2.79) |
括弧書きは,追加でランク1のスペル2「集束の的」の効果を追加した場合 (クリティカル率+20.0%).
30 スタックも計算自体はしたのですが,クリティカル率が高い場合,小数点以下2桁丸めると違いがなかったので省略.
実際の状況は異なるとは思いますので参考程度ですね.
それこそ,スペル威力アップの効果を+0.0% → +20.0% だと1.2 倍の火力上昇になりますが,スペル威力アップを基本ステータスに持つ心相を記憶した場合は,+18.0% → 38.0 だと1.17倍の火力上昇 (十分ですが) になります.
終わりに
以上, マーキュリアの紹介でした.
共鳴や心相に関しては,「共鳴の変調」機能の開放で「平穏 (デフォルト)」状態で一旦考えるかどうするか悩み中です.
そうではないと,ずるずるとまた記事を公開しないままになりそうだったので….
連続して不完全な状態で投稿してしまって申し訳ないなとも思いつつ,誰かの助けになれば嬉しいかなとも思います.
お読みいただきありがとうございました.